会社員時代、いちばん心が削れた出来事

Master’s Story #03

会社にいて、いちばん苦しかったこと。
それは、マネージャーたちの会話が、理解できないことがあることでした。

私はたぶん、言語処理のスピードが速いタイプではありません。
頭の回転が早い人たちに比べると、
状況を飲み込むのに、どうしても時間がかかります。

その代わり、ひとつのことを
ゆっくり、深く、突き詰めて考えることなら、
誰にも負けない自信がありました。

けれど、会議の場ではその強みはほとんど役に立ちません。
その場で課題を提示され、
その場で答えを出すことが求められる。
咄嗟の判断、瞬間的な理解、即断即決。

私のいた会社には、日本でも指折りの
“頭の回転が速い人たち”が集まっていました。
マネージャーをするのは本当に大変な環境だったと思います。
特にエンジニア出身者とってはマーケッティングのことはさっぱりです。

もちろん、頭の回転が速いからといって、
必ずしも良い判断ができるわけではない。
それは今でもそう思っています。

でも現実には、
頭の回転が速くないと、
あのスピード感のマネジメントには、ついていけない。
そういう人が集まってしまうと、そのやり方になってしまうんですよね。

課長会議で、
皆が何を話しているのか、
正直さっぱり分からないこともありました。

そのたびに、
「なんかするべきことが違うんじゃね?」
「自分は、ここにいてもしょうがないのかもしれない」
そんな思いが、静かに心に積もっていったのです。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする